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映画「ひろしま」デジタルリマスター版 ながおか映画祭上映のお知らせ

   

2024 8 21
コミュニティシネマ長岡/奇跡への情熱プロジェクト

映画「ひろしま」デジタルリマスター版 ながおか映画祭上映のお知らせ

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
1953年に広島市の全面協力と広島市民延べ約8万人余りのエキストラが参加して製作された映画「ひろしま」が製作から71年の時を経た今年、長岡市で初上映されます。2017年この映画はオリジナルのネガからデジタル化され、リマスターされ美しい映像で甦りました。公開当時の姿で何とか上映することを熱望していた故、小林一平前代表の思い、そしてこの映画に参加し、関った全スタッフ、キャストを含む、多くの亡くなられた関係者の思い。それが、遥か時を越えた今、実現できたことは大変な喜びでもあり、細部まで鮮明になった映像を見て、一層、この映画の意義、素晴らしさを再認識できると思っております。
完成後、広島県を皮切りに新しい版の上映を行い、大好評を頂き、日本全国及び、世界各国まで上映を続けてきました。
しかし、2020年からのコロナ渦もあり、中々上映機会も得られぬままに4年の年月が経過してしまいました。それが今回ながおか映画祭のプログラムとして長岡市にてリマスター版初上映となりました。
奇しくも新潟県はこの作品の監督の関川秀雄監督の出身地でもあり(佐渡市)県下ではリマスター版は上越市以外では初の上映になります。
報道関係者の皆様方におかれましては、貴社紙面でのご掲載にてご紹介賜り、改めて今の時代、この映画を通して命の尊さと平和の大切さを考える機会を広く皆様に伝達されることをお願い申し上げます。                         
敬具

●経緯
お陰様で、皆様方のご支援やご協力もあり、小林一平前代表が2008年に上映を始めてから、日本全国及び世界各国でもこの映画の上映を続けてきました。その目的の一つとしてこれだけの映画を何とか製作当時の姿で再上映したいというのが、この上映活動の骨子の一つでもあり、皆様方の支持を受けた一つの要因でもあったと思います。
今回この映画のオリジナルネガが可燃性フィルムということもあり、フィルム文化の衰退という背景も考え、オリジナルのネガからデジタル化(HDD)し、多少フィルム傷や画面の揺れなどを修正しました。
特に今まで判り難かった細部の表現(ケロイドの表現や被爆の際の人びとの細かい描写など)がより鮮明になり、原爆の再現と同様に製作当時(1953年)の広島の町並みのドキュメントもより鮮明になったように感じます。
原爆の悲劇をいかに後世に伝えていくかとの難しい課題に対する答えがこの映画には込められているように思います
と同時にこの映画に思いを込めた先人達の気持ちが映像から滲み出てきます。
是非この機会に多くの方々に見ていただき、核、そして平和について改めて考えるきっかけにして欲しいですし、それこそがこの映画に関った8万以上の広島の人々、スタッフに対する鎮魂になると考えます。

● 映画「ひろしま」(104分) 
1953年に公開された関川秀雄監督の作品。1955年ベルリン映画祭長編映画賞受賞作品。月丘夢路や山田五十鈴、岡田英次、加藤嘉、神田隆、原保美らが出演。長田新が編纂した文集「原爆の子~広島の少年少女のうったえ」(岩波書店、1951年)を八木保太郎が脚色。1945年、広島に原爆が投下された直後の様子を再現したこの作品では、約8万人余りの広島市民がエキストラとして参加しており、被爆者たちの苦しみを描いている。
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<本件に関するお問合わせ先>
コミュニティシネマ長岡 
関矢茂信  TEL:090-9639-6855

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