22分 8ミリ作品
スタッフ:越智圭介/井ノ元圭介
/広野雄一/山田信行/他
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「マリコ三十騎」 真利子哲也
- 苗字の由来を語り出すくだりは面白く、このタイトルの理由が解け、そうなのかと感心してしまった。又、そのイメージの再現でもある海辺のシーンはなかなかガンバッテ撮ってると感じた。方法論的には例えば技術的な事だと8ミリフィルム、コマ撮り、ドキュメントタッチの同録。又、ストリーキングといったメッセージパフォーマンスは残念ながらやりつくされてきたもので、特にストリーキングは今の時代にやると滑稽というか何かどこかのバラエティ番組のお笑い芸人のドッキリパフォーマンス位にしか見えず、鮮烈さが全く画面から届けられなかった。ただし、この原動力や提起性においてはそれなりの実力を持っている事がうかがえ、さらにしっかりと次作も作り上げて行ってほしいと思った。
- 自分のルーツを探るところがよかった。8ミリフィルムの山もよかった。母が出てきたのがよかった。三十騎の再現がよかった。大学構内でのことはまるでたいしたことでないとわかっているのがよかった。「極東のマンション」があったからこそこの映画はよかった。「極東のマンション」での屋上のシーンの飛び降りはだめだ、下を歩いている人を巻き添えにするところだった。真利子さんの母が言う通り時間を無駄にする映画だった。無駄があったからこそ「マリコ三十騎」はよかった。あなたの母が言ってた「働かざるもの食うべからず」という愛情のこもった言葉がよかった。
- 海のシーンは圧巻!ただただ引き込まれました!
- 自分のルーツと向き合うことと、安易な時代の流れ(大学の無機質化、8ミリフィルムの衰退)に逆らうことが見事に融合しています。
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