審査委員長 梨本諦鳴氏からのメッセージ
第23回長岡インディーズムービーコンペティションの応募開始を6月15日(火)くらいから予定しておりますが本年の審査委員長梨本諦鳴氏
からメッセージが届きましたので掲載いたします。
長岡インディーズムービーコンペティション開催に向けて
いまだ出口の見えないコロナ渦。ながおかインディーズも昨年はオンラインでの開催となった。今年は昨年よりも状況が良いとはいえないと私は思っている。
そんな中での作品募集だ。
今、色々なことが制限のかかる世の中で世界運動会は止められずに行われようとしている。
なのに映画館はやれたりやれなかったり、映画も何本もの作品が公開延期になったり。
そんな中、web上では配信も含めて様々な映像が溢れかえっている。
そして、いつの間にかつまみ食いのような鑑賞をする自分がいる。
いつでも観れるし、無料だし、と。
でも、油断してると、二度と観れなくなってしまう作品も多い。
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それは、別にwebだからってことではなく、今までもあったこと。
レンタルビデオや衛星放送の多チャンネルでたやすく観れるようになり、
観れない映画が増えていく。二度と観れない。
映画はそもそもそういうものだったのかもしれない。
なんかこのまま書き続けると色々矛盾するところに行ってしまいそうだ。
毎年、多くの作品を選考ということで観させてもらえてる。
それらの多くはその時限りだ。
なんか引っかかってる。
それをしてる自分に。
それは必要なことなんだろうけど。
そして今年もやることになるのだけれど。
で、思うのだ。もう一度自分にとっての映画って何なのかって。
何が映画なのだろうか。何をもって映画とするのか。
映画って、これだよね、こんなのも映画と言ってもいいよねって、ことを思う。
そう考えた瞬間に作品と私(観客)の間に映画が生まれる。
多くの作品を待っています。
この時、ここでしか観せることのできないとあなたが思っているものを。
あなたの作品と観客。その間にあなたの(そして観客の)映画は存在している。
そのことを大切にしよう。
映画祭で映画が待ってます。
実行委員長 梨本諦嗚